さきほど、先週手術した10歳男児が来院した。
母親同様、堂々たる体格で、下腹部切開で筋膜に達するまで一苦労、皮下脂肪組織はじわじわ出血するので、丁寧な止血操作が不可欠。術野が狭いのでやや大きめに皮膚を切らねばならない。かくして、手術時間は1.5倍くらいかかる。
幸い、術後の経過は順調だ。この子の10年後を予測すると、今のままだと間違いなく「メタボ」だろう。
そこで、おさらいをする。「アディポネクチン」 脂肪細胞から出てくる善玉物質。http://www.naoru.com/adiponekutin2.html
「脂肪細胞が分泌する生理活性物質(サイトカイン)で、松澤裕次住友病院院長らが1996年に発見した。
他のサイトカインと比べて、血液中の含有量は数ケタ多い。
・肥満になるほどアディポネクチンの分泌量が低下する。
・同じ肥満でも皮下脂肪でなく内臓脂肪が溜まると分泌量が減る。
・血中のアディポネクチン量を一定に保っておくと動脈硬化の進行を遅らせることができる。
・アディポネクチン分泌低下の一因に活性酸素による酸化ストレスがある。
アディポネクチンを増やすには、基本は運動。激しい運動でなくても日常生活にウォーキングを取り入れるだけで、数ヶ月で効果が出てくる。ウエストのサイズが小さくなると、アディポネクチンの分泌量が増えたと考えても良い。
また、大豆を食べると血液中のアディポネクチンレベルが上がることも分かってきた。大豆に含まれるタンパク質が脂肪細胞の中にあるアディポネクチンを合成する機能を高めるらしい。
喫煙 はアディポネクチンの合成機能を弱める。ネズミの実験では喫煙後12時間で20%低下する結果も出ている。

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