リンパの科学』著:加藤征治
からだを流れるリンパのふしぎ http://gendai.ismedia.jp/articles/-/36209
リンパを流すリンパ管を最初に見出したのは誰か? 動物やヒトのリンパ管の発見については、一七世紀半ばに、ヨーロッパ諸国でいくつかの報告がみられる。
筆者は先年、スカンジナビア半島南端の、デンマークに近いスウェーデンの古都・マルメで開催された国際リンパ学会議に出席した。同会議の一般口演において、開催国であるスウェーデンからの発表テーマは、一七世紀に同国ウプサラ大学で解剖学者・リンパ学者として活躍したルードベックの「リンパ系の発見」であった。
発表直後、会場から素早く手が挙がり、デンマークの研究者が、〝それは違う、最初の発見者はコペンハーゲンの著名な解剖学者・バルトリンである〟と反論した。その論争に割って入るように、今度はイタリア・ローマの研究者が、〝我が国はそもそも、ローマ帝国時代から云々・・・・・・〟と説き始め、北イタリア・パヴィア大学の高名な解剖学・外科学者であったアセリによる発見を主張したのである。
会場はざわめき、やがて笑い声で賑わった。いずれの主張も、正確な記録の少ない一七世紀半ばのことであり、優先権が定かでないことは誰もが知っているのだ。ただし、近年のリンパ学史研究によれば、「リンパ系の機能の発見」という観点から、ルードベックのほうがより高い評価を受けているようである。筆者自身も、歴史ある世界各国の大学の図書室での資料調査によって、ルードベックの記載のほうが、系統的で精密であることを確認している。
オラウス・ルドベック(Olaus Rudbeck または息子と区別するために Olof Rudbeck the Elder、ラテン語名: Olaus Rudbeckius、1630年9月13日 – 1702年12月12日)は、スウェーデンの科学者、作家である。ウプサラ大学の医学の教授を務め、何度か学長を務めた。リンパ系の発見者の1人として知られ、ウプサラ大学にスウェーデン初の植物園をつくった。
ウプサラ大学で解剖学を学び、血液循環説を唱えたウイリアム・ハーベーの著書を学んだ。1652年にリンパ系を発見したとされるが、この発見の先取権については、デンマーク人のトーマス・バートリンとの間で議論が生じている[(Wiki)

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