2009年2月8日日曜日

脳血管性認知症;尿失禁、人格が保たれている

◆どのような病気か?◆
 脳血管障害により、痴呆を生じたものが脳血管性痴呆です。わが国では、老年期に最も多い痴呆です。
 脳血管障害とは、脳の血管が詰まったり破れたりして血液がさきに行かなくなり、酸素不足、栄養不足となった脳細胞が機能しなくなってしまう状態をいいます。すなわち、脳血管性痴呆の原因は脳梗塞と脳出血なのです。
 脳血管障害の起きた脳の部位によっては、1回の脳卒中発作によっても痴呆の生じることもあり、何回かの脳卒中発作のあとに徐々に痴呆が生じることもあります。

◆症状と特徴◆
 痴呆は、脳血管障害のあとに突然に生じるときと、始まりのはっきりしないときとがあります。痴呆の進行は、アルツハイマー型痴呆のように徐々に進行することもありますが、階段状に進行したり、時には改善がみられたり、進行の停止がみられるなどさまざまです。
 出現してくる失見当識(自分のいる状況の判断ができない)、記憶障害、判断力・理解力低下、失行(麻痺はないけれども動作ができなかったり、道具を扱えなくなる状態)、失認(見えているけれどもそれが何なのかがわからない状態)などの痴呆の症状の組み合わせもさまざまです。
 痴呆の発症早期には、脳の機能のなかには保たれているものもあり、まだら痴呆ということもあります。アルツハイマー型痴呆と比較して、早くから尿失禁がみられる、自分が病気であることを感じ、自覚している、人格が保たれている、などが多いことが特徴とされています。当然のことながら、高血圧、糖尿病、高脂血症などの脳卒中の危険因子のあることが多いです。そして、ほとんどの場合に脳血管障害による麻痺や知覚障害などの神経症状があります。

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